Photo by Marvin Meyer on Unsplash
ノートパソコンの選び方―クリエイターパソコン編に続いて、一般用途向けノートパソコンを選んでみる。
2・3年ぐらい前、母親がしきりにノートパソコンを買ってくれと言っていたが、昨年携帯電話をガラケーからスマホに乗り換えたので結局不要になった。とはいえ、いつ必要になるかもしれないので選んでおいて損はない。
ということで条件を考えてみたところ、ビジネス用途にも使えそうなスペックになった。
一般(ほぼビジネス用途)ノートパソコンの条件
- CPU:Intel Core i3* ~ / Ryzen 5 ~
- メモリ:8GB 程度
- ストレージ:256GB(SSD)
- GPU:Intel Iris Xe Graphics 相当
- 最新は第13世代(2024年2月現在)
OSは Windows、ディスプレイは大きめの 15.6インチ、という条件で候補を絞った。
BTO パソコン
BTOパソコンはプリインストールのソフトが少なく、比較的安価な傾向がある。メモリ・ストレージなどの拡張性も高い。光学ドライブが搭載されていないことが多いので、Blu-rayディスクなどを使う人は外付けドライブが必要になってくる。Microsoft Office はカスタマイズで選択可能か、または付属の製品が準備されている。
ドスパラ THIRDWAVE DX-R5
- CPU:Intel Core i5-1335U(第13世代)
- メモリ:16GB~64GB
- ストレージ:500GB~2TB(SSD)
- GPU:Intel Iris Xe(CPU内臓)
メモリが 16GB なので、一般・ビジネス向けとしてはかなりサクサク動作することが期待できる。メモリは64GB、ストレージは2TBまで拡張可能。
OSはカスタマイズで Windows 11 Pro 選択可。オフィスソフトは Microsoft Office との互換性もある KINGSOFT WPS Office 2 付属、オプションで Microsoft Office 2021 に変更可能。
マウスコンピューター NEXTGEAR J6シリーズ
- CPU:AMD Ryzen 5 7535HS
- メモリ:16~64GB / 32~64GB
- ストレージ:256GB~4TB(NVMe SSD)/ 500GB~4TB(NVMe Gen4×4 SSD)
- GPU:NVIDIA GeForce RTX 4050 / 4060
液晶サイズは16型。「ゲーミングノートPC」と謳っており、施されたロゴが如何にもゲーム用なデザイン。
かなり高スペックなPCなのでクリエイターPCとしても使えそうだし、Microsoft Office 2021が選択可能なのでビジネス用・リモートワークにも使えそうである。
FRONTIER NLA シリーズ
- CPU:Intel Core i5-1235U / i7-1255U(第12世代)
- メモリ:8GB~64GB / 16GB~64GB
- ストレージ:512GB~2TB(SSD)/ 1TB~2TB(SSD)
- GPU:Intel UHD Graphics / Intel Iris Xe Graphics(内臓)
FRONTIER NLA シリーズの CPU は Intel Corei5/7 から選べる。価格は税込10万円台から。Microsoft Office 2021は選択可能。
海外メーカー
海外メーカーは、BTOパソコン同様プリインストールのソフトが少ない。こちらも Microsoft Office が標準で付属かオプションで選ぶことが可能である。
Dell New Inspiron 15
Intel
- CPU:Intel Core i3-1305U / i5-1335U / i7-1355U (第13世代)
- メモリ:8GB~16GB
- ストレージ:512GB~1TB(SSD)
- GPU:Intel UHD Graphics /Iris Xe Graphics(CPU 内臓)
AMD
- CPU:AMD Ryzen 3 7320U / 5 7530U / 7 7730U
- メモリ:8GB~16GB
- ストレージ:256GB~512GB(SSD)
- GPU:AMD Radeon Graphics
最小構成で6万弱(税込)とかなりお値打ちなPC。CPUはIntelとAMDの2タイプから選べる。AMDの方はストレージの容量が少なめ。
Microsoft Office もオプションで追加可能なので、ビジネス用途としてもよさそう。
HP Pavilion 15-eg(Intel)/eh(AMD)
Intel
- CPU:Intel Core i5-1335U / i7-1355U(第13世代)
- メモリ:8GB~16GB
- ストレージ:256GB~512GB(SSD)
- GPU:Intel UHD Graphics /Iris Xe Graphics(CPU 内臓)
AMD
- CPU:AMD 5 7530U / 7 7730U
- メモリ:8GB~16GB
- ストレージ:256GB~512GB(SSD)
- GPU:AMD Radeon Graphics
HPのPavilionシリーズの15.6インチPCにも、Dell同様IntelとAMDの2つがある。ストレージの容量に違いはないが、Intelの方が値段が1万5000円ほど高く、AMDのバッテリー最大駆動時間はIntelより30分長い。
Microsoft Officeの代替ソフト、WPS Office 2 Standard Edition(ダウンロード版)が選択可能。
カラーはセラミックホワイトとフォグブルーの2色。
ASUS Zenbook 15 OLED
- CPU:AMD Ryzen 7 7735U
- メモリ:8GB~16GB
- ストレージ:512GB(SSD)
- GPU:AMD Radeon Graphics
14.9mm・1.4kgとかなりの薄型・軽量モデル。Microsoft Officeの代替ソフト・WPS Office 2が付属。
ASUS TUF Gaming A15
- CPU:AMD Ryzen 7 8845HS
- メモリ:16GB~32GB
- ストレージ:1TB(SSD)
- GPU:NVIDIA GeForce RTX 4060
名前に”Gaming”と入っているとおりのゲーム向けパソコン。CPU・GPU ともにゲームを稼働させることを考えたスペックになっている。Microsoft Officeは選択できなさそう。さすがゲーミングPC。
国内メーカー
大手もしくは大手企業傘下にある会社の製品。クリエイター向けパソコンの項でも書いたとおり、全体的に価格は高めである。
国内メーカーのパソコンには標準でDVD/CDドライブを搭載しているイメージがあったが、最近のトレンドなのかネット通販でカスタマイズ可能だからか、付いていない製品も増えてきている印象がある。
Dynabook AZシリーズ
- CPU:Intel Core i5-1340P / i7-1360P(第13世代)
- メモリ:16GB~16GB
- ストレージ:512GB ~ 1TB(SSD)
プレミアムオールインワンノートPC。GPUの詳細は分からなかったので、クリエイター向けパソコン未満の高スペック一般PCという位置づけと考えた。CPUやストレージなど、用途に合わせたスペックにできる。
ブルーレイディスクドライブ搭載。Microsoft Office 2021搭載モデルあり。
Dynabook PZシリーズ
- CPU:Core i3-1305U / i5-1334U / i7-1355U(第13世代)
- メモリ:16GB~32GB
- ストレージ:256GB~1TB(SSD)
AZモデルの光学ドライブ無し版のような製品。Microsoft Office 2021選択可。
VAIO S15
- CPU:Intel Core Core i5-12500H / i7-12700H(第12世代)
- メモリ:16GB / 32GB / 64GB(増設不可)
- ストレージ:256GB~2TB(SSD)+ 1TB(HDD ※選択可)
- GPU:Intel Iris Xe Graphics(CPU 内臓)
Vaio S15 ALL BLACK EDITIONのCPUを少し下げたかんじのノートPC。「ゲーミングやクリエーションなど高負荷作業ニーズを満たす第12世代インテル Core Hシリーズ プロセッサーを搭載」(公式サイトより)なので、普段使いとしてはかなりの高スペックである。色はシルバー・ホワイト・ブラックの3色展開。
NEC LAVIE N15シリーズ
- CPU:Intel Core i7-1360P
- メモリ:8GB~32GB
- ストレージ:512GB~2TB(SSD)
- GPU:AMD Radeon Graphics(内臓)
ソフトウェアは、セキュリティソフト等必要最低限に絞ったミニマムソフトウェアパックと店頭販売モデルと同じ標準ソフトウェアパックから、Microsoft Office 2021はオプションで選択可。DVD/CDドライブは、国内メーカーに珍しく(?)外付けで、これも要不要の選択が可能。一般向けPCながら、カスタマイズで不要なものを削ぐことができる。カラーはパールブラックとネイビーブルーの2色。